40過ぎのオジサンが、20歳も年下の女に入れあげる。手紙を書き、電話に出ないといってはグズグズ恨み言を並べ、ぼくを愛して、ぼくだけをと懇願する。ミットモナイ!でもその手紙には、可愛らしいデッサンも描いてある。これって、あの王子さま?そう。だってこのラブレターを書いたオジサンは、あの愛すべきサン=テグジュペリ。飛行機乗りでもある彼は、今日も偵察飛行に飛び立つ。この恋が、生涯最後のものとなるとも知らずに。
40過ぎのオジサンが、20歳も年下の女に入れあげる。手紙を書き、電話に出ないといってはグズグズ恨み言を並べ、ぼくを愛して、ぼくだけをと懇願する。ミットモナイ!でもその手紙には、可愛らしいデッサンも描いてある。これって、あの王子さま?そう。だってこのラブレターを書いたオジサンは、あの愛すべきサン=テグジュペリ。飛行機乗りでもある彼は、今日も偵察飛行に飛び立つ。この恋が、生涯最後のものとなるとも知らずに。
あの星の王子さの著者サン=テグジュペリが、最後の偵察飛行へと旅立ち消息を絶つ一年ほど前に、ある20歳年下の女性に一目惚れしました。その女性に宛ててしたためたラブレター数葉を1冊の本『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』にまとめました。
恋をしたサン=テグジュペリのやさしくも切ない愛が心に深く沁みます。訳者は2011年度読売文学賞受賞作家の管啓次郎氏が詩的に、サン=テグジュペリの思いをやさしく伝えてくれます。また元NHK・ラジオフランス語講師の清岡智比古氏に推薦をいただきました。
「――生きた人として私たちがけっして出会うことのなかったサン=テグジュペリの心の季節に、彼の手書きの文字と生の声と絵を通して、こんなふうにして直接入ってゆけるのは、なんとも不思議な経験だと思います。この手紙を読んでください、そしてアントワーヌのことを思い出してください。私たちの誰も現実には知らなかった、でも私たちに多くを与えてくれた、あの飛行士=作家のことを。『星の王子さま』の世界への小さな注釈として、この手紙が読まれることを願います。」(訳者あとがきより)
『星の王子さま』の著者がある日、列車の中で出会った女性に、一目惚れしました。その女性に宛てた挿絵入りのラブレターです。2008年にフランスの出版社ガリマール社から出版された本の翻訳(管啓次郎)本です。
1900年、リヨン生まれ。少年時代から飛行機に興味をもち、兵役で航空隊に入ったのち、民間の航空会社で郵便飛行機のパイロットとなる。この経験が『南方郵便機』『夜間飛行』『人間の土地』といった類例のない傑作小説を生んだ。アメリカ滞在時代に発表した『星の王子さま』(43年)は自作のデッサンと物語が密接にからみあった異色の作品。1944年、コルシカ島からの偵察飛行に出たまま消息を絶つ。ドイツの戦闘機に撃墜されたものと見られる。
1958年生まれ。詩人、比較文学者、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授。主に著書に『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)など。サン=テグジュペリ『星の王子さま』の新訳(角川文庫、角川つばさ文庫)はその表現の新鮮さで話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
昔々、ある女性に『星の王子さま』をいただきました。40年以上前のことです。アントワーヌ・ド・サンテグジュペリをその時に知りました。この『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』は売れるか売れないかなどの考えを抜きにして、書肆亥工房の企画出版として世の中に「出したい本」の一冊として選びました。著作権を取得して出版するまで3年余りの時間を要しました。
企画出版とは出版社が自社で企画して出版する本のことです。経費は出版社が持ちます。「売れるかもしれない」いや「売れないかもしれない」それは一か八かの賭けのようなものです。
賭けに負けるかもしれない、しかし出版社を始めたなら「それでも出したい本」を出版したい、というのが本音です。「出したい本」を決断するその時の喜び、感動こそが「出版の神髄」なのかもしれないです。
ジュンク堂・丸善全店に展開!
2日間横浜・東京に最新刊『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』(サン=テグジュペリ著・管啓次郎訳)の販売促進で書店を数軒回りました。
最後に池袋のジュンク堂本店に伺いました。応対していただいた女性から「この本は売れます」と絶賛していただきました。それだけでも暑い中伺った甲斐があったのですが、場合によっては全国展開になるかもしれないという話もいただき、翌日岡山に帰りました。
そして、2日目販売促進の副部長様から電話があり、絶賛していただきました。そして、全国のジュンク堂と丸善書店の店頭に並ぶことになりました。どうか、一度『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』を手に取って見てください。
実際に『恋をした星の王子さま 名の明かされない女性への手紙』を読まれた方の感想を引用させていただいています。
「星の王子さま」を書いた著者が、自分の想いをこのように表現したのか、とうなずきたくなるような作品です。イラストの小さな王子さまが語るような、無邪気な雰囲気がとても出ていると思います。Saint-Exup'ryの純粋な人間性が垣間見えるようです。「星の王子さま」がお好きな方にはぜひ読んでいただきたい本です。
サン=テグジュペリが恋した23歳の既婚女性へのラブレター。返信を待ちわびて嘆く様子は、現代人が想い人からのメールを待ちわびる様子となんら変わらないと思いました。
苦しい片思いの気持ちが、凄く伝わってくる。「yesterday」の歌詞を思い出した。こんな手紙を貰ったら、私ならすぐに落ちてしまうだろうな。
『星の王子さま』の著者がある日、列車の中で出会った女性に、一目惚れしました。その女性に宛てた挿絵入りのラブレターです。2008年にフランスの出版社ガリマール社から出版された本の翻訳(管啓次郎)本です。