書肆亥工房出版は「編集歴50年の経験と実績」のある、岡山の小さな出版社です。星の王子さまの著者サン＝テグジュペリのイラスト入りのラブレターをまとめた”恋をした星の王子さまーー名の明かされない女性への手紙”＜発行・くらしき絵本館　発売・書肆亥工房＞（訳・管啓次郎）は、発行から4年ほど経ちますが、いまだに売れ続けています。また姉妹出版社「くらしき絵本館」は、フランスの9番目の芸術といわれている絵本＜バンドデシネ＞を中心に出版しています。これまであまり聞きなれていないバンドデシネは、近年になってようやく注目（美術手帳2016年8月号増刊「バンドデシネのすべて」）をされるようになりました。余談ですが50数年前フランス映画「気狂いピエロ」のなかに、ジャン＝ポール・ベルモントが持ち歩いていて、それが時々映し出されます。必見です！

児島八十八ヵ所霊場 遍路石百選

＜創刊＞倉敷写真文庫１・児島八十八ヵ所霊場 遍路石百選

今からおよそ７０年前に創刊された「岩波写真文庫」を知っていますか。小さい（B6判６４頁）けれどそれを感じさせない、そして時代を超えて今なお輝き続けている画期的な素晴らしい本です。

「模倣は独創の母である」という言葉があります。その言葉通りに創刊したのが「倉敷写真文庫」です。 何気ない日常の中にあって、身近にありながらも気が付かなかった小さな話を、写真を中心にして何気ない日常に、花を添えられたらいいなと思っています。

創刊号で取り上げた「遍路石」は、「道しるべ」はあなたの町の何気ない日常にもあります。かつて何処へ行くのも自分の足しかなかった時代に、旅人の道先案内をしていました。 新しい年に、新しい自分を発見するかもしれない、小さな旅に塩むすびを持って出かけませんか。

B６判・本文６４ページ
２０２２年１１月３０日発行

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